広告
離れて暮らす親のことを考えると、災害のニュースを見るたびにこんな不安がよぎることはないでしょうか。
- 「実家のあたりで大きな地震や台風が来たらどうしよう」と心配になる
- 災害が起きても、自分がすぐに実家へ駆けつけられるとは限らない
- 親が一人で無事に避難できるか、想像すると不安になる
こうした不安を抱えながら、日々の生活を送っている方は少なくないはずです。
「何かあったら考える」では、いざというときに間に合わないことがあります。
だからこそ、災害が起きる前の元気なうちに、家族で防災について確認しておくことが安心につながります。
防災対策は、防災グッズを買うことだけを指すものではありません。
実家の状況を把握し、家族としてどう動くかを決めておくことも、大切な備えの一つです。
当ブログ「親の安心ガイド」では、離れて暮らす家族を支えるための情報を発信するとともに、訪問介護職員と救急隊員が記事づくりを行っています。
実際に高齢者を訪問し、生活の様子を見てきた立場だからこそ伝えられる視点も、記事の中で紹介していきます。

この記事では、離れて暮らす親のために家族が確認しておきたい防災対策を、実家の状況から家族の連絡ルールまで幅広く紹介します。
読み終える頃には、「まず何から確認すればいいか」が具体的に見えてくるはずです。
親の安心と家族の安心のために、一緒に備えを整えていきましょう。
離れて暮らす親の防災対策が必要な理由

まずは、離れて暮らす親にとって防災対策がなぜ大切なのか、整理しておきましょう。
災害が起きてもすぐに親のもとへ行けるとは限らない
離れて暮らしていると、災害発生時にすぐ実家へ向かえるとは限りません。
高齢の親は避難や生活再建に負担がかかりやすい
避難行動や災害後の生活再建には、体力や判断力が求められる場面が多くあります。
「何かあったら考える」では間に合わないことがある
災害はいつ起きるか分からないため、事前の備えが重要になります。
家族が事前に確認しておくことが安心につながる
家族があらかじめ状況を把握しておくことで、いざというときの不安を減らせます。
防災対策は、防災グッズを揃えることだけではありません。次の章から、家族で確認したい具体的なポイントを見ていきましょう。
まず家族で確認したい親の防災状況

ここからは、実家の防災状況について、家族で確認しておきたい10のポイントを紹介します。
① 実家周辺の災害リスクを確認する
地震、津波、洪水、土砂災害、大雪、台風・大雨など、地域特有の災害リスクを確認しておきましょう。
② 避難場所・避難経路を確認する
指定避難場所やそこまでの経路を、親と一緒に確認しておくことが大切です。
③ 親が一人で避難できるか確認する
体力や移動手段の面から、一人で避難できるかどうかを確認しておきましょう。
④ 防災用品・非常食を確認する
自宅にどのような備えがあるか、実際に確認してみてください。
⑤ 家具の転倒対策を確認する
家具の固定状況や配置についても、確認しておきたいポイントです。
⑥ 電気・ガス・水道が止まった場合を考える
ライフラインが止まった場合の対応についても、事前に考えておきましょう。
⑦ スマートフォン・携帯電話の充電方法を確認する
停電時の充電手段があるかどうかも、重要な確認事項です。
⑧ 家族との連絡方法を決めておく
災害時の連絡手段について、あらかじめ決めておきましょう。
⑨ 近所で頼れる人を確認しておく
近隣で協力し合える人がいるかどうかも、確認しておくと安心です。
⑩ 災害時に家族がどう動くか決めておく
家族それぞれの役割を、事前に話し合っておきましょう。
一つずつ確認しながら、実家の防災状況を家族で把握していきましょう。
高齢の親だからこそ確認したい防災ポイント

年齢を重ねた親には、若い世代とは違った視点での確認が必要になります。
足腰が弱くても避難できるか
移動に時間がかかる場合、避難経路や避難のタイミングも考えておきましょう。
夜間に災害が起きた場合にどうするか
夜間の避難は、視界や判断がより難しくなる場面です。
停電しても生活できるか
照明や情報収集の手段など、停電時の備えを確認しておきましょう。
持病の薬など、普段必要なものをどうするか
普段使っている薬や生活用品を、災害時にも確保できる状態にしておくことが大切です。
補聴器など電池が必要なものをどうするか
電池で動く生活用品がある場合は、予備の電池も備えておきましょう。
認知機能や判断力に不安がある場合はどうするか
普段の生活の中で、判断に時間がかかる様子が見られる場合は、避難のサポート方法も考えておきましょう。
ペットを飼っている場合はどうするか
ペットがいる家庭では、避難時の同行方法についても確認しておきましょう。
普段の生活で必要なものを、災害時にも確保できるかという視点で、一つずつ見直してみてください。
離れて暮らす親のために備えておきたい防災用品

続いて、実家に備えておきたい防災用品を紹介します。
- 飲料水
- 非常食
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯・ランタン
- 携帯ラジオ
- 簡易トイレ
- 防災リュック
- 衛生用品
- 常用している生活用品
- 連絡先を書いたメモ
親が使い慣れたものを中心に、無理なく備えられる範囲から揃えていきましょう。
具体的な防災グッズの選び方については、別記事で詳しく紹介する予定です。
まずは、実家にどのような用品があるか確認するところから始めてみてください。
親と一緒に確認したい「災害時の連絡方法」

災害時には、いつも通りの連絡手段が使えないことも想定しておく必要があります。
災害時に電話がつながらないことを想定する
災害発生直後は、電話がつながりにくくなることがあります。
LINEなど複数の連絡手段を確認する
電話以外の連絡手段も準備しておくと、いざというときに役立ちます。
家族間で連絡が取れない場合のルールを決める
連絡が取れない場合、どう動くかをあらかじめ決めておきましょう。
集合場所を決めておく
離れて暮らす家族同士でも、集合場所を共有しておくと安心です。
遠方の親を誰が確認するか決めておく
兄弟姉妹がいる場合は、誰が実家の状況を確認するか、役割を決めておきましょう。
いつもの電話が使えない状況を想定しておくことが、いざというときの落ち着いた対応につながります。
親が防災対策をしてくれないときはどうする?

「防災グッズを準備してと伝えても、なかなか動いてくれない」というケースも実際にあります。
そうした場合の向き合い方を紹介します。
「ちゃんと備えて」と言うだけでは伝わりにくい
一方的な言葉かけだけでは、なかなか行動につながらないこともあります。
親を責めずに一緒に確認する
親の行動をとがめるのではなく、一緒に確認する姿勢を大切にしましょう。
防災用品を家族が用意する方法もある
親自身が準備するのが難しい場合は、家族が代わりに用意する方法もあります。
親が使いやすいものを選ぶ
操作が簡単なものや、普段から使い慣れているものを選ぶと取り入れやすくなります。
一度に全部ではなく少しずつ備える
すべてを一度に揃えようとせず、少しずつ進めていく方法でも十分です。
訪問介護の現場から
訪問の現場でも、防災の話を持ちかけると最初は消極的な高齢者の方が少なくありません。
それでも、家族が一緒に確認しながら少しずつ進めていくと、防災について前向きに話してくれるようになるケースが多く見られます。
焦らず、本人のペースに寄り添いながら進めていきましょう。
※特定の利用者が分かる情報は含まず、一般化した内容として紹介しています。
親を監視するのではなく、親と一緒に安心をつくっていく姿勢で、防災対策を進めていきましょう。
離れて暮らす親のために「家族の防災ルール」を決めておこう

家族の防災ルールを事前に決めておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
災害発生時に誰が親へ連絡するか
まず誰が親に連絡するか、役割を明確にしておきましょう。
連絡が取れない場合はどうするか
連絡が取れないときの次の行動も、あらかじめ決めておきます。
誰が実家の状況を確認するか
実際に現地を確認する役割も、家族間で決めておきましょう。
近所の親族・知人に協力をお願いする
近隣に協力を依頼できる人がいれば、事前にお願いしておくと安心です。
避難した場合の連絡方法を決める
避難後の連絡方法についても、決めておくとスムーズです。
家族で定期的に防災対策を見直す
一度決めたルールも、定期的に見直しておきましょう。
家族の防災ルールを一度整理しておくことで、いざというときの混乱を減らせます。
離れて暮らす親の防災対策チェックリスト

最後に、確認しておきたい項目をチェックリストにまとめました。
実家について
- ハザードマップを確認した
- 避難場所を確認した
- 避難経路を確認した
- 家具の転倒対策をした
- 防災用品を準備した
- 非常食・飲料水を確認した
親について
- 一人で避難できる
- 夜間の避難方法を考えている
- 必要な生活用品を確認した
- スマートフォン・携帯電話を使える
- 連絡方法を家族で決めた
家族について
- 緊急連絡先を共有した
- 連絡が取れない場合の対応を決めた
- 近所で頼れる人を確認した
- 定期的に防災対策を確認する
チェックリストを活用しながら、少しずつ備えを整えていきましょう。
防災だけでなく「見守り・防犯」も一緒に考えよう

防災対策を確認していると、災害時だけでなく、普段の親の様子も気になってくる方は多いはずです。
災害時だけでなく普段の親の安心も考える
災害時に親と連絡が取れない場合の対応は、こちらの記事も参考にしてください。
👉 [高齢の親が電話に出ないときはどうする?確認したいことと家族ができる対策]
防災・防犯・見守りを別々に考えない
普段の見守り方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 [離れて暮らす親を見守る方法|無理なく続けるためのポイント]
実家の防犯対策については、こちらもあわせてご覧ください。
👉 [一人暮らしの親の防犯対策|家族が確認したい10のポイント]
家族だけで対応することが難しい場合はサービスも検討する
家族だけでの見守りや防犯に負担を感じている場合は、サービスの活用も選択肢になります。
👉 [高齢の親に見守りサービスは必要?選び方と注意点を解説]
👉 [高齢の親にホームセキュリティは必要?メリットと選び方]
離れて暮らしているからこそ、普段から親の安心を支える仕組みを作っておきましょう。
まとめ|離れて暮らす親の防災は「事前の確認」が大切

離れて暮らす親の防災対策は、災害が起きてから考えるのではなく、元気なうちに家族で一緒に確認しておくことが何より大切です。
実家の災害リスクや避難場所の確認から、防災用品の準備、家族間の連絡ルールまで、できることから少しずつ整えていきましょう。
離れていても、安心はつくれます。
まずはチェックリストを片手に、実家の防災状況を確認するところから始めてみてください。